タイ東北部は東北の意味を持つ「イーシャーナー」を語源とする
「イサーン」という言葉で呼ばれています。
東はラオスやカンボジアと接しているためにその文化的影響を強く受けており、
食文化的にも他の地域とは大きく異なった独自の味を沢山持っています。
イサーンでは土壌が塩分を含んだ赤土のため作物は育ちにくく、また乾季と雨季の差が激しいので、
流通網がたいして発達していなかった頃は安定した食料を得るのが困難でした。
そこで人々は発酵させることにより保存性を高めるという工夫を凝らした「プラーラー」や、
採取した昆虫類や小動物?!を日常的に食べることで蛋白源としていました。
特にこれといった産業もないので、バンコクをはじめとする都市部へ出稼ぎ労働者となり
働きに出る人が増えるにつれ、その食文化も広く知られるようになり、
代表的な料理の一つであるソムタムはソムタムタイとしてタイ全土に根付き、
今では私たちのような外国人にまで広く受け入れられてます。
料理としての特徴はやはりプラーラーを用いることです。
プラーラーはその身はもちろんのこと、漬け汁も使い、
ゲェーンをはじめとして数多くの料理に使われており、イサーン料理には欠かせない調味料です。
そして貴重であった鶏・牛・豚等はつぶしたら徹底的に使いきります。
肉はもちろんのこと骨や内臓、皮、その血までも余すことなく見事なまでに
様々な料理に変化させ食します。
主食はもち米であり、少ないおかずでも沢山のご飯が食べられるよう味付けは濃く、
なお且つ辛いです。
料理にカオクアが多く使われいるのも大きな特徴で、
その利点は
1.「旨味を含んだ汁を吸ってくれる」→それにカウニャオをつけ食べられる
(ラープなどでそのソースも残さず全てきれいに食べることが可能)
2.「内臓等からでる臭みを香ばしさでカバーする」
3.「下味をつけるための漬け込み時にも使用することで、味を吸ったカオクアが付着し
普通に漬け込んで焼き上げたときよりも濃い味に仕上がる」
等々・・・色々です。
同じイサーンでもラオスに近い国境付近と比較的タイ中部寄りの地域とではまた違ってきますし、
北部のものと重なる料理も多々あります。
土着色が強いこともあってかわけわかんなくなっている部分も沢山ありますが、
ここではイサーン料理と呼ばれているものを紹介していきたいと思います。
(・・・というか、どこにも分類不可のものが多くありすぎたのであえて独立させてしまいました。)
生野菜の盛り合わせ(パックソット)は必需品です。
キャベツ/ささげ類/きゅうり/パッブーンナー茎が紫の湿地のもの)/ホラパー/パクチーファラン/
その他葉物系や豆類等〜
※ 同じ材料を使用していてもその名が異なっているものがあります。
日本と同じように方言的な呼び名があるためです。
※イサーン料理と呼ばれているものでも、「トム」や「ゲェーン」「タム」等他の項目で記して
しまっているものはこちらには載せていません。
できるだけ調理方名のところに優先して載せるようにしてはいますが、
その分類基準も結構いいかげんだったり・・・。